情報倫理(IE) データサイエンスの倫理とコンプライアンス
講座の趣旨
- ビッグデータ時代にAIやデータサイエンスを活用する際に新たに噴出するコンプライアンス・倫理的課題に対し、どう対応するかの行動規範を身につける為のベースを学びます。一般のスクールではあまり提供されない本校独自の内容です。
到達目標
- データサイエンスやAI等、第4次産業革命の進展に伴う新たな倫理上の諸問題を概観し、色々な事例を踏まえ考察を行います。
- データ活用におけるコンセンサスはどのように形成されるのか、またデータサイエンスのみならず急激に技術が進展する時代に、技術の社会的責任をどう考えるべきなのかなどについても俯瞰します。
数学レベル
- 数学の知識は必要としません。
カリキュラム
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イントロダクション:データ駆動型時代のコンプライアンスや倫理とは何か?
- そもそも「コンプライアンス」「倫理」とは?
- データ駆動型時代において、新たに何を考えるべきか?
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すでに形成されたコンプライアンスや倫理とは
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データ駆動型時代のコンプライアンスと倫理
- データのコンプライアンスと倫理
- データは誰のものか?
- データは匿名化可能か?
- データはどのように集め、どのように使ってよいのか?
- アルゴリズムのコンプライアンスと倫理
- アルゴリズムの「責任」は誰がとるのか?
- アルゴリズムが生み出したものは誰が権利を持つのか?
- 現状の法・指針等の整備状況
- 規則整備の例:「欧州一般データ保護規則(GDPR)」概観
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終わりに---さらに深く考えるために:技術の社会的責任
- 先行する議論:科学の世界における見方
- データ駆動型時代における技術の社会的責任
- 各種倫理指針(再考)
- 技術の社会的影響の例